アルカリ性洗剤は扱いに注意しましょう。
アルカリ性と洗剤について解説していきます。
【アルカリ性洗剤とは】
アルカリ性とは、水溶液の性質(中性、酸性、アルカリ性)を決めるpHが11以上の溶液のことをいいます。
また、pHが8以上~11未満の溶液は弱アルカリ性に分類されます。
pH値が高くなりアルカリが強くなれば汚れは落ちやすくなりますがアルカリが強くなると、人体にも影響を与え、手荒れの原因にもなります。
アルカリ性洗剤には、主に強アルカリ性をもつ水酸化ナトリウムが使用されています。
この特徴は、油・タンパク質を分解する性質をもっていることで、そのため、ガンコな油汚れやカビなどを簡単に落とすことができ、お風呂のカビ取り剤や換気扇用洗剤、窓ガラスの洗剤などによく使われています。また、洗浄効果の他に除菌・消臭効果もあります。油汚れというと、キッチン周りばかりのことだと思いがちですが、黒くこびりついた手垢や皮脂汚れも油汚れに入ります。
その油汚れは酸性の汚れになるので、アルカリ性洗剤が非常に効果的なのです。
【使用場所】
お風呂のカビ取り、キッチンやコンロ、換気扇など油汚れのひどい箇所、窓ガラス
【アルカリ性洗剤の使い方】
アルカリ性洗剤は非常に強力なので、原液のまま扱う場合には注意が必要です。 キッチンやコンロ、換気扇など油汚れのひどい箇所以外は、出来るだけ水で薄めた状態で使い、それでなかなか落ちないようであれば、少しずつ濃度を濃くして使ってみてください。 油汚れがひどい場所には、汚れに直接吹き付けた後、汚れをこすり、落とします。
【使用するときの注意】
アルカリ性洗剤は、取り扱いを誤ると人体にも影響を及ぼす可能性があります。 アルカリ性洗剤に手でさわるとぬるぬるするように感じるのですが、これはアルカリが皮膚の蛋白質を溶かしているせいなので、薄めて使う場合でも手が荒れやすい方や、長時間使用する際にはゴム手袋を使用してください。また、アルカリ性洗剤の中には塩素系漂白剤を併用してるのものあります。これは汚れを落とした際に漂白することによって、さらにきれいにするために使用されているものですが、この塩素系の洗剤と酸性洗剤を一緒に使うと、塩素などの有毒ガスが発生して非常に危険ですので注意して下さい。